本日1月5日(木)から1月23日(月)まで、宇田川 直寛 個展 「Assembly」が開催されます。
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作品を作るときに大体において、これというものを作ろうと思っていない。
撮影した像や制作した立体物の目的や意図が何かという事よりも、
どうして制作行為をし何かを作り出そうとしてしまうのか、という疑問の方が大きい。
成果物の集合から、こういうものに興味を惹かれ生み出すことになった原因を遡って予見できないかと思っている。
― 宇田川直寛
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宇田川直寛は撮る。しかしその前に重要な行為があります。
宇田川の作品に写るモチーフは宇田川の手によって組み立てられたものがほとんどですが、その妙な造形物にはコンセプトや求めた形があるわけでありません。
無自覚に表出させた形を撮る。その一連の行為は無自覚に行われますが、無自覚に行うことこそを自覚的に“遂行”する手法は、音楽や美術でみられるサンプリングと通じます。
自身が言うように、彼の関心は行為に向いています。
写真という具体物を出現させるまでを往路というなら、何故作るという行為をしてしまうのかを読み解こうとする復路までが作家の作品です。
ポップにこめられた問いのループを空間全体を通して感じ、思考していただけると幸甚です。
個展の詳細内容は、下記のURLよりご覧ください。
http://www.quietnoise.jp/event/utagawa-naohiro-exhibition-assembly.html