EXHIBITION - 2016.12.17 - 2016.12.26 【Finished / 終了】
EXHIBITION “condense”
古典技法の可能性を探る
「condense」
写真という媒体を通して、
その被写体の保有する記憶、時間、空間を切り出してきた作者が、
今回の展覧では自分を取り巻く世界にフォーカス。
アトリエの屋上で風景を撮影し、
自分のいる世界で積み重ねられる日常を一つの作品に圧縮し可視化した。
撮影や現像に実験的手法を取り入れてきた作者。
ガラス板に感光させる古典技法「湿板写真」に着手し、本展覧会では手に持って鑑賞ができる参加型の展示方法を採用した。
近年、作品をつくる上で「一体何が真実で、何が本物なのか?」を考え、
先入観の後ろに隠れている真実を探るようにしているという作者のことば通り、
まさに”表も裏もない”作品群になっている。
手に持つと感じられるガラス板の重さと質感は、写真という概念を優に飛び越え来場者に新しい価値観を語りかけてくる。
ガラス一枚一枚を記憶になぞらえ、複数枚を凝縮させることで”積み重ねられる記憶や流れた時間”を表現。
湿版写真アンブロタイプの特徴である白背景、黒背景によってネガ、ポジの両方を見る事の出来る仕上がりは通常の見え方とは異なり、
見るものに一種の錯覚のような心地の良い違和感を与えてくれる。
ここに作者が意図した「一体何が真実で、何が本物なのか?」というものの見方や捉え方、果ては考え方を探るヒントが隠れているのだ。
目に見えている現実を疑い、さまざまな方向から現実にアプローチする重要さを表現した。
また、ガラス板に施された精巧な細工は江戸切子職人 小林昂平氏によるもの。
手に持ち覗き込めば、切子の精密さと芸術性の高さを感じずにはいられないだろう。
見る、触る、考える・・・。
作品を通してものの見方や捉え方、考え方を訴えてくる体験型の展覧会をお見逃しなく。
- ■日程: 2016年12月17日(土)〜12月26日(月) ※火曜定休
- ■開場: 11:00〜20:00
- ■入場: 無料
小山 曉/KOYAMA Satoru
スケートボーダー/フォトグラファー
1983年 福岡県生まれ
2002年 スケートボード、グラフィティーを通じて写真を撮り始める
2013年 A BATHING APE® PRESENTS 大友克洋x河村康輔 コラボレーション展/「Re:construct」一部共作@BAPE® GALLERY KYOTO
2014年 二階調サトシ 個展「初夢」一部共作@TAMBOURIN GALLERY/dope 個展「1851」@TAMBOURIN GALLERY/NOddIN® 2nd exhibition@ CLASKA 8F The 8th Gallery/LIFE STYLE SHOCK BY SSS@VOILLD/HIDDEN CHAMPION issue35 Relese EXhibition@WAG
2015年 dope 個展「dope展」@TAMBOURIN GALLERY
2016年 Pressed Flower Exhibition「渇花」@渋谷ヒカリエ8/ CUBE1,2,3
小林 昂平/KOBAYASHI Kohei
江戸切子 小林 4代
1987年 東京都生まれ
2010年 明治大学卒後 3代 淑郎に江戸切子を師事
2012年 第5回KOGANEZAKI 器のかたち・現代ガラス展 入選
2013年 「小林昂平 ガラス特集(同'14,'15)」@日本橋三越本店 美術工芸サロン
2014年 第61回日本伝統工芸展 入選
2016年 有田焼創業400年記念事業 北野武氏作品一部制作/YUIMA NAKAZATO COUTURE A/W 2016-2017 にてガラス装飾品制作