EXHIBITION

- EXHIBITION - 2017.08.30 - 2017.09.18 【Finished / 終了】

ステレオテニス / KousukeShimizu EXHIBITION 【brok+en】

ステレオテニス / KousukeShimizu EXHIBITION 【brok+en】

共にイラストレーター / グラフィックデザイナー / アートディレクターの肩書きを持つステレオテニスとKousukeShimizu、共通のクライアントを多く持つにも関わらず、全くと言っていいほどルーツやテイストの違うこの2人による二人展が催されます。

タイトルとなる【brok+en】は「broken(壊れた)」の文字を壊し再構築。
本展では作家自ら自身の作品を壊し、互いに全作品を交換した後、新しい作品へと再構築し合うという実験的表現を発表します。

QUIET NOISEとしても、2人にとっても初の二人展、是非2人が「壊した」渾身の新作をお楽しみください。

<レセプション>
アーティストを交えてレセプションを行います。
どなた様もご自由に参加いただけますので作品を間近に鑑賞し、コーヒーやお酒を片手に特別な時間をお楽しみください。
  • ■日程: 2017年8月31日(木)
  • ■開場: 18:00〜20:00
  • ■入場: 無料
<トークショー>
期間中、本展示について参加アーティストのステレオテニス × KousukeShimizu × QUIET NOISEディレクター井上竜介によるトークショーを行います。
どなた様もご自由に参加いただけますのでコーヒーやお酒を片手にお楽しみください。
  • ■日程: 2017年9月9日(土)
  • ■開場: 15:00〜16:00
  • ■入場: 無料

【ステレオテニス】グラフィックアーティスト / イラストレーター

【ステレオテニス】グラフィックアーティスト / イラストレーター

宮崎県都城市生まれ。京都嵯峨芸術大学短期大学部グラフィックデザイン科卒。

ノスタルジックな時代感覚を、イラスト表現やグラフィックなど様々な手法を用いて作品へ取り入れ、なかでも80年代グラフィックのトーン&マナーを現代に落とし込む作風を軸とする。
リヴァイヴァルでありながら懐古主義的手段を取らず、時代に沿って刷新していくデザインが特徴。
モチーフとする時代の文化背景と理解も深め、また、実体験に基づく原風景もベースとし表層的な表現にとどまらない。

多岐にわたるコラボレーションやグラフィック提供を行い、電気グルーヴ、木村カエラ、DISH//、ももいろクローバーZ、きゃりーぱみゅぱみゅ、ハローキティ等、様々なアーティストとのコラボレーションやツアーグッズも手がけ、テレビ東京「怪奇恋愛作戦」エンディング、PARCOバレンタイン広告、GAP、31アイスクリーム、TOYOTA Vitzなど様々な企業とも積極的に取り組み、ジャンルを超えて活動を行う。

【KousukeShimizu】GRAPHIC DIY ARTIST / ART DIRECTOR

【KousukeShimizu】GRAPHIC DIY ARTIST / ART DIRECTOR

東京を拠点に様々な手法を取り入れ作品を制作。
国内外での個展の開催、様々なグループ展やエキシビションに参加。

作品制作と共にCOMME des GARCONS、STUSSY(USA)など国内外問わず数十ブランド、木村カエラやGLAYなどの全国ツアーグッズ、東映、MEDICOMTOY、サンリオなどに作品を提供。
MVディレクション、TOYOTA、docomoなどのTVCMへの衣装製作も手掛ける。

【ステレオテニス 「brok+en」 制作意図】
私の原点回帰的でもある、得意なイラスト手段「ドメスティックファンシーなキャラクター」。
見る側がそれらに持つ固定概念と世界観を、自分自身で相違なる組み合わせを持って壊すことで、見たことがないビジュアルに仕上げてみようとした作品です。

この手のファンシーキャラクターはまだ各々の実家の片隅で埃まみれで、一部のマニア以外にとっては「かわいい」の対象外だったはずでした。
誰にも気が付かれない所にいたそれらを見つけた2004年頃、猛スピードで過去へ引きずり戻される程強力に刺激されたのを覚えています。わたしはそれをカワイイと捉えてはいませんでした。
私は原風景を猛烈に掻き立ててくるヤバいこれらを、自分の中に湧く自然な創作意欲の1つと捉え、作風として昇華しようと考えました。
そのヤバさをイラストに、作品に、そして世の中に還元し表現し続ける間に、そのキャラクターは埃まみれの実家のタンスの隅から、今や渋谷のど真ん中でも見かけるほどになりました。
ドメスティックファンシーというひとつのカワイイの概念に。もうそこに自分の感じた刺激は見えません。ただ、かわいい。あふれて、特別な物ではなくなってしまった今、いっそのこと再構築して新しく作ってみようと考えました。
しかし、単純に可愛いと捉えられないような不穏さも意識し、表層的には可愛いく感じるよう、敢えて甘い色味の視覚表現に徹しました。
自分が取り組んできた日本的ファンシーなイラストの既視感をどこまで離すことが出来るかの実験的視覚表現が制作の狙いです。

【KousukeShimizu 「brok+en」 制作意図】
今年に入り色々と振り返る瞬間が増え、断片的な事柄、場面(誰かが泣いて居る時、誰かは成功し喜んで居る、その頃誰かは誰かに殺意を覚えて居る)に改めて興味を持ちました。

僕が制作をして行く中で一番重要なのはマイブーム含めその都度、その都度、説明がつかない感覚に陥るという事です。
とてつもなく突発的に頭の中に現れるヴィジュアル、ふとした時に浮かぶキーワード、誰かとの会話の中から生まれる発想、そういった生活環境の中、常にずっと制作をして過去から現在まで進行形の中で今回の作品を制作しました。
場面、状況により自分を自由自在に変化させて居る様に見え実際そこまで自由自在に変化出来ていないそこがいわゆる世間から言われる自身のイメージなのかな?と思います。

そういったイメージ意識を断片的な表現を含め今回は少し壊そうとも思いました。
今回の作品は全てラフ画、原画それぞれが存在しそれをグラフィックでまとめる手法を取り作品に向き合う時間を増やしました。
前日の自分の記憶などは浅はかなものでその中で次の日の自分にバトンタッチをして行く事により、そういった意味でも多くの断片的要素を増やせたのかなと思います。
絵面としてはあり得ない状況が組み合わさる面白さ、違う世界との融合、する者される者をタッチを使い分け表現していますが、同じ世界に同時多発的に存在する以上かけ離れてはいないと言う事で、同じフォーマットで統一しています。
と簡単に説明はしましたが、見てくれる方々がそれぞれ何かしら思い、作品の前で5秒でも足を止め、断片的に記憶に残してくれたら嬉しいなと思います。

マイブームの中で生まれ消費していく過程の中で進行形で居続けると言う事。

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